つるの会だより11月124号が発行されました。
その中から、HP用に抜粋したものをお届けいたします。
群馬大学教育学部
「盲ろう者向け通訳・介助実習」に行って
I.F(盲ろう)
10月14日に群馬大学荒牧キャンパスに行ってきました。
受講の大学生は3人いて、コミュニケーション方法は「手のひら書き」でした。教室で1時間位コミュニケーションの練習をしてから、バスに乗り「前橋リリカ」へ行きました。学生の対応の仕方は丁寧で柔軟性があり、歩き方もゆっくりで介助も上手でした。リリカの前の交差点近くにある「ココス」でみんなでお昼を食べました。その後、リリカの2Fで買い物の実習をし、またバスに乗り群馬大学へ戻りました。手のひら書きで話しをしましたが、スムーズに会話ができ、とても楽しかったです。
太田市スポレク祭に参加して
Y.K(全盲難聴)
会場に着くと、何やら華やいだ様々な音が耳に飛び込んできた。景色は見えないけれど、お天気も恵まれた様で、人々の動きにも声にも明るさが溢れている。太田市スポレク祭の2日目に今年は私も参加させてもらった。つるの会のブースでは、昨日の朝から頑張ってくれているスタッフが、迎えてくれて何の戦力にもなれない私などは、ただ「ありがとう」しかない。けれどエコ作品づくりで、真剣に制作した品々に目を止め手に取って下さるお客様もいらっしゃることを聞いて、嬉しさがジーンと込み上げてきた。お母さんにプレゼントしょうと肩たたき棒を買おうとしている子供の心にも熱いものを感じたりもした。一人ではまったく身動きの取れない私だけれど、元気にここへ参加させてもらえる事に感謝し、美味しいお昼を頂こう。ふと、そんな事を考えている自分に幸福感を味わっている。
お土産には、赤飯やおはぎでも、と思っていたら前にはあった。そうした物が衛生上の観点から販売できなくなったとか、その会場で火を通した物でなければ販売出来なくなったとか、聞いてなるほどと思うばかり、難聴であっても世の移り変わりを的確に知る努力は忘れてはならぬ事と、またひとつ肝に銘ずるところであった。やはり皆さんの助けを借りながらにしても、色々な事に参加する心掛けは忘れまいと思いを新たにした。
令和元年、太田市スポレク祭を振り返って
M.K(通訳)
太田市運動公園のサブグラウンド(サッカー場)でスポレク祭がおこなわれるようになったのは、群馬県あかぎ国体(1983年(昭和58年)の翌年だったような気がします。それ以前は福祉会館・浜町公園などで規模も小さくボランティア団体だけの催しでした。手話や点字を教える等と今とは内容が全然違っていました。
つるの会がスポレク祭に初めて参加したのは、2005年(平成12年)からです。2006年(平成13年)10月14日(日)、当時の記録として太田市福祉レクリエーション祭参加。 一般の人との交流をはかる。点字の体験・バザーも行う(会としての大事な収入源である)。 この時のバザー収益金28,260円。参加者15名と記されています。当時のバザーの販売は家庭からの余剰品でした。
平成21年4月22日(水)エコ作品作りが始まり、盲ろう者自身が手作りした作品をバザーなどで販売できる作品を作れるようになることを目的としました。以上過去について振り返ってみました。
令和元年、搬入日の10月25日(金)は台風の影響で大雨でした。前日にバザーの品物で満杯になった私の車は出発することはありませんでした。過去にもスポレク祭は2日間なのに必ずどちらかで雨が降ります。長靴をはき、スコップでテントの中に砂をまくのはお手の物。鍛えられました。26日、朝日が眩しいほどの日本晴れ。7時15分に会場につきテントの中を見に行きました。水たまりはありませんでしたがぬかるんでいます。砂をまかないと靴が汚れます。矢張り砂をまこう。荷物を下ろす前に今年も一輪車で砂を運ぶ。事務局の方たちも早めに来てくれました。砂運びは若手にお任せし、バザーの品物を取りに車へ。25日に搬入しないと会場のテントの前までいけません。武道館西駐車場から皆さんと抱えたり、台車に載せたりして運びました。バザーが始まる準備の様子を書いてみました。26日は暑さを感じるほどの晴天、27日は午後3時ごろ雷と雨、今年も降りました。27日の参加の皆さんもお疲れ様でした。
太田市スポレク祭に参加して
I.S(通訳)
令和に入り初めての太田市スポレク祭が10月26日(土)・27日(日)の両日、太田市運動公園で開催されました。私達の担当は土曜日の盲ろう者の通訳介助とバザーの販売でした。数多くのお店や屋台が出店され、ステージ発表も子供から大人までキャラクターショーから太鼓演奏、八木節等各種のイベントが行われ、大勢の観客であふれていました。私達のブースにも盲ろう者と通訳介助員の一年をかけての力作がたくさん並べられました。お客さんも途切れることもなくたくさん来ていただき、買い物をしてもらいました。
健常者と盲ろう者との交流もたくさんでき、このイベントを通してより一層理解を深めていけたら、とても良い事だと思いました。
会員も販売の合間をみて、盲ろう者と会場内を散策したり買い物をしました。特に私達に思いがけないごほうびが待っていました。それは会場内に設けられた足湯でした。二人で足湯につかり数分たつと体がポカポカしてきて、とても気分爽快になりました。足湯を楽しんでからお店に戻りました。
今日一日、会員の皆さんの協力で無事に役目を果たすことができ感謝しております。又、来年も参加できれば頑張りたいと思います。
事務局よりお知らせ
行事予定表 – 11月 12月 1月
※予定表を見て参加できる時は2週間程(ほど)前(まえ)に申し込んでください。
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- 11月27日(水)
- 勉強会・エコ作品つくり
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- 11月30日(土)
- 点字学習会
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- 12月 7日(土)~8日(日)
- 伊勢崎市はーとふるフェスティバル
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- 12月21日(土)
- クリスマス会
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- 12月21日(土)
- クリスマス会
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- 12月22日(日)
- 全体会議
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- 1月11日(土)
- イオンレシートキャンペーン・盲ろう者による市民への啓発
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- 1月17日(金)
- 新年会
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- 1月19日(日)
- 全体会議
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- 1月25日(土)
- 点字学習会
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- 1月29日(水)
- 勉強会・エコ作品つくり
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- 2月 1日(土)
- 点字学習会
派遣事務所よりお知らせ
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- 年末は、12月28日(土)からお休みとさせていただきます
- 年始は、1月6日(月)から通常となります。ご迷惑をおかけいたしますが、宜しくお願い致します。
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- 通訳・介助員の現任研修会について
- 日程:令和2年2月9日(日)
会場:県社会福祉総合センター
– 編集後記 –
「意思疎通」って・・・
‶いし″を投げて捕るというキャッチボールのよう!
聾者は投げられる石が怖くて逃げたくなるようだ。
演説や歌の手話(通訳)が、分かるつもりでいるけど、
語句の意義とイメージが得られないのです。マジですよ。
言葉の概念の豊富さと思考の深さ等にひどく格差があって、
これを克服したくてもできなくて・・・くやしい!
手話言語は本当に音声言語並みの意義が深くあるのだろうか。
‶社会参加″と‶コミュニケーション保障″の壁に影響があると思う。
聾城から社会へ渡るための橋はどうしたらつくれるのか!
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