盲ろう者って?

目が不自由な上に、

耳も不自由な人達を「盲ろう者」と呼んでいます。

あの有名なヘレン・ケラーのような人、といえばお分かりでしょうか。日本にも、このような人たちが約2万人前後いるとされています。
一口に「盲ろう者」といっても、その見え方や聞こえ方の程度によって、大きく分けると、次の4つのタイプに分けられます。

  • 全盲ろう・・・全く見えなくて全く聞こえない人
  • 全盲難聴・・・全く見えなくて、少し聞こえる人
  • 弱視ろう・・・少し見えて全く聞こえない人
  • 弱視難聴・・・少し見えて少し聞こえる人
どのタイプにも共通しているのは、見えない(または見えにくい)、聞こえない(または聞こえにくい)ために、人との会話が困難です。
会話だけでなく、周りの状況を知るための音や光の情報が入らない(または入りにくい)のです。
さらに、ひとりで外出することがとても難しいのです
生まれつき目と耳の両方に障害がある人のほか、次のような人もたくさんいます。

はじめは”盲”(視覚障害者)で、点字の読み書きにも習熟していたが、のちに何らかの原因(突発性難聴や老人性難聴など)で、耳も悪くなった盲ろう者を「盲ベースの盲ろう者」と呼びます。
そして、はじめは”ろう”(聴覚障害者)で、手話を使ってコミュニケーションをしていたが、のちに何らかの原因(網膜色素変性症や糖尿病性網膜症など)で、目も悪くなった人のことを「ろうベースの盲ろう者」と呼びます。
さらに、上記のどちらでもなく、かなり短い間に目と耳が同時に悪くなった人、進行性の疾病などから徐々に視覚と聴覚を失っていった人、さらには知的障害や運動障害をあわせ持っている人など、盲ろう者と言っても実に様々です。